ファクタリングを利用した時の会計処理はどうなるの?

比較的新しいサービスであるファクタリング。

売掛金を現金化する資金調達方法として知られています。その際に発生するのが「掛目」「手数料」などです。では、帳簿上ではこれらの項目はどのように処理されるのでしょうか。

ファクタリングを利用した時、どのように処理されるのかを知っておく必要があります。今回は、その点を重点的に説明したいと思います。

目次

一般的な会計処理の注目すべきポイント

まず、日本の一般的な会計処理の場合注目すべきポイントは以下の通りです。

  • 売掛債権を受け取った時
  • ファクタリング会社に売掛金を売却した時(会社から入金があった時)
  • 売掛先企業から入金があった時
  • ファクタリング会社に買取対象分の売掛金を支払う時

仮に売上を100計上した時、販売先への売掛金として100を計上したとします。その売掛金100をファクタリング会社に売却するとどういう仕訳になるか、見ていきましょう。

ちなみにファクタリング手数料率は10%、掛目80%と仮定します。

売掛債権を受け取った時

売掛先企業から売掛債権を受け取った時は、よくご存じの通りです。

ファクタリング会社に売掛金を売却した時(会社から入金があった時)

ファクタリング会社と契約して売掛金を売却した時、下のようになります。

今回はわかりやすく掛目対象外の分を売掛金として貸方に残しておきました(本来は相殺されます)。

この時、ファクタリング会社から入金されるのは現金72で、売掛債権売却損はファクタリング手数料(100×掛目80%×手数料率10%)です。

ちなみに売掛金に対する貸倒引当金はこの時点で反映させません。

売掛先企業から入金があった時

売掛先企業から売掛金の入金があった時は、手数料を含めた金額を預かり金として処理します。預かり金として処理する理由は、売掛債権を売却した時点で権利はファクタリング会社にあり、ファクタリング会社から売掛先企業からの入金を受託しているという立ち位置です。なので、現金科目ではなく預り金で処理するのが良いでしょう。

一方で、掛目外の売掛金については、現金科目で処理するのが妥当です。

ファクタリング会社に買取対象分の売掛金を支払う時

最後に、期日が到来してファクタリング会社に支払う時は預り金として処理したものを消せば完了です。

その他にもIFRS(国際会計基準)に準じて会計処理を行う場合は少し異なります。

  • ファクタリング会社から入金があった時は、現金科目で処理
  • 現金の反対科目は売掛金ではなく「借入金」
  • 売掛先企業から入金があった時に売掛金を消す
  • ファクタリング会社に対して支払った時に借入金を消す

世界的な基準でみると、ファクタリングは借入の扱いになるため、負債が増えることになります。

また、売掛金は売掛先企業から入金があるまで残るため貸倒引当金は最後まで設定する必要があります。

まとめ

ファクタリングを利用した時の会計処理を紹介しました。

分解して考えてみるとそれほどややこしくはありませんよね。掛目外の部分をどう元帳に記載するかは税理士によって変わると思いますが、仕組みを知っておくと理解が深まると思います。

また、IFRS(国際会計基準)に準じて会計処理を行っている場合は、そもそもファクタリングを利用=借入扱いとなるため、BS上も資産を圧迫することになりますのでご注意ください。

よって、IFRS基準の場合はオフバランス化のメリットは享受できないということになります。

まず自分の会社の会計基準を把握した上で、ファクタリングの利用を検討するべきだということもわかると思います。

よかったらシェアしてね!
目次
閉じる