ファクタリングとは?どこよりも分かりやすく解説!

「資金繰りが厳しい…」

「あの会社へのサービス料金もっと早く入金されたら資金繰りが楽になるのに…」

あなたはこんなこと思ったことはありませんか?

通常、企業間の取引は前払いや現金取引ではなく、後払いである信用取引(掛取引)が採用されており、商品・サービスを提供してから1〜3ヶ月後に代金が入金されますよね。

会社の資金繰りに問題がなければ取引先から入金があるまで待つことができますが、代金の入金サイトが長かったり仕入先への支払いサイトが短かったりすると資金繰りに困ります。

売掛金は多いのに、先に支払う費用のための資金が足りず「黒字倒産」なんてことも起こり得ます。

そんなあなたにお勧めなのがファクタリングというサービスです。

このページでは

  • ファクタリングはどういうサービスなのか。
  • 融資との違いは何なのか。
  • どんなリスクを考える必要があるのか。
  • ファクタリング会社を選ぶ時のポイントは何なのか。

といった、ファクタリングを使った事がない方が絶対に感じる疑問を中学生でも分かるくらい分かりやすく解説しています。

ファクタリングについて知りたい方は是非最後までお読みください。

目次

ファクタリングとは?

ファクタリングとは、売掛金などの売掛債権を専門業者に買い取ってもらう仕組みです。

つまり、売掛債権を期日前に現金化するサービスです。

売掛金とは、営業取引によって発生した未収金のことで、取引先から商品の対価として金銭を受け取れる権利のことです。

当然、「権利」なので、現金と同等の価値はあるものの支払いに充てることはできません。売掛債権は現金化されるまでに1~3か月かかるのが通常です。

会社の資金繰りに問題がなければ取引先から入金があるまで待つことができますが、売掛金の入金サイトが長かったり仕入先への支払いサイトが短かったりすると資金繰りに困ります。

さらに、売掛金が大きな取引ほど、仕入代金や人件費など先に支払う費用も多くなります。

売掛金は多いのに、先に支払う費用のための資金が足りず「黒字倒産」なんてことも珍しくはありません。

そこで活用できるのが、ファクタリングです。

ファクタリングで売掛債権を買い取ってもらい期日前に現金化することで、先に支払う費用に充てることができます。

ファクタリングと融資との違いは?

ファクタリングと融資はどちらも資金調達の方法ですが、このふたつは全く別物です。

しかし、どちらも資金調達の方法ですから、このふたつを混同してしまう人が意外と多いようです。

「ファクタリングは怖い」「なんか怪しい」という意見もたまに見ますが、それは融資が資金調達の最も一般的な方法だから故に、混同してこのような意見になっているのではないかと思います。

さて、ファクタリングと融資の違いをざっくり表にまとめたので、見てみましょう。

形態

融資は金融機関からの「借入」、つまり「金融機関からお金を借入れて、利息と一緒に計画的に返していく」金融取引です。

一方で、ファクタリングは「売掛債権の売却」、つまり「取引上発生した売掛債権をファクタリング会社に売却して、その代金を受け取る」売買取引です。

どちらも資金調達の方法ですが「借入=金融取引」と「売却=売買取引」では大きく異なります。

借入の場合は、金融取引なので貸金業法(金融取引を行う上で守るべき法律)や利息制限法(年率15~18%を上限とする法律)が対象となります。

一方で債権の売却は、一般的な商取引と同じで、「債権をお金で買う」取引です。お金を貸しているわけではないし、そもそも利息が存在しないので、貸金業法や利息制限法などの規制はありません。つまり、ファクタリングには決まった規制はないのです。(これが怪しいと思われるポイントその1ですね。)

返済

融資は返済義務があるのに対して、ファクタリングはその義務がありません。

融資は、「毎月ちゃんと返済していけるのか」を実行する前に判断しなければいけないので、その返済期間が長ければ長いほど審査が厳しくなります。

一方で、ファクタリングは返済義務がありません。自分の持っている売掛債権を前倒しして現金化しているだけなのです。とはいっても、もちろん資金繰りの計画はしっかり立てる必要がありますが。

信用力

審査の際に重要視される信用力は、融資が「申込企業」なのに対して、ファクタリングは「売掛先企業」です

この違いはかなり大きいです。

例えば、①資金を欲している申込企業の経営状態が赤字決算や債務超過、②大口取引先は大手上場企業、だったとします。

融資を実行する金融機関が重要視しているのは、「借入した企業が毎月返済していけるかどうか」です。

つまり、判断材料は①の申込企業の経営状況なのです。いくら②の取引先が大手上場企業だとしても、「それだけでは金融機関を納得させられない」というのが結論です。

大手上場企業が利益率を改善させてくれる、とか、別の取引先が増えた、とかあればまだ説得の余地はありますが、結局、赤字決算や債務超過で借入するのは非常に厳しいでしょう。

ファクタリングは違います。ファクタリング会社にとって重要なのは「買い取った売掛債権がちゃんと決済されるかどうか」です。

つまり、売掛先企業の経営状況を見ているんです。ファクタリング会社に売却する売掛債権を②の大手上場企業にすれば、ほとんどの確率で審査は通ります。

じゃあ、①の申込企業の状況はどうでもいいのか?というとそうではありませんが、経営が苦しくなっている赤字や債務超過の企業でも売掛先の信用力が高ければ利用できるのです。

金利・手数料

これは圧倒的に融資の方が低いです

金利や手数料の基準はリスクの大きさだと考えるとわかりやすいと思います。

融資には返済が滞って不良債権になるリスクが伴いますが、その分、不動産担保や金融機関の預貯金担保など保全を取ることができるので、金利が低くなるのです。

一方で、ファクタリングは売買取引なので保全は取りません。ファクタリング会社にとって一番のリスクは、「買い取った売掛債権が自社の口座に入金されないこと」です。

ファクタリングの種類によってリスクの大きさは変わりますが、「売掛債権が入金されない」状況になるのは、①売掛先企業の倒産等、②申込企業の持ち逃げ、が主な理由です。

このように、保全がない為リスクは金融機関よりファクタリング会社の方が大きくなるので、金利が高くなるのは当然と言えるでしょう。

このリスクの違いが金利・手数料率の違いにつながっているんですね。

審査のスピード

融資の場合、様々な審査項目が存在します。申込企業の業績や資金使途、取引先との関係、返済計画に事業計画、いくらまでなら企業が無理せず返済できるかなど…とにかく多いです。

しかも、大きい額になると支店審査だけではなく、本部の審査も必要になったりするので、結果、審査が終わるまでに2週間ほど時間がかかります。おまけに、2週間待ったにも関わらず「ごめんなさい。審査が通りませんでした。」なんてこともあり得ます。

その点、ファクタリングは審査が容易であり最短即日現金化も可能です。「数日後に資金が必要!」なんて時に使えるサービスですね。

ファクタリングの種類(2社間、3社間)を理解しよう

ファクタリングには2種類、「2社間ファクタリング」と「3社間ファクタリング」があります。

まず、簡単に表にまとめたので見てみましょう。

2社間ファクタリングとは?

2社間ファクタリングとは、申込企業とファクタリング会社の2社間で契約されるファクタリングです。

もともとファクタリングのシステムは、取引先を含めた3社間取引が前提として始まりました。欧米では当たり前のように3社間取引が受け入れられていますが、日本ではそう簡単に普及しませんでした。

その理由は、日本人の性格が関係しています。(と、私は思っています。)

3社間取引の場合、自社、ファクタリング会社に加えて取引先も契約に参加します。この時、取引先は「この会社はファクタリングを利用するくらい資金繰りに困っているんだな」と、マイナスの目で見てしまうのです。これには、日本ではファクタリング自体に対しての印象があまり良くないというのも関係しますが、日本人の周りの評価や目を気にする性格が、ファクタリングの普及を妨げていると言っても過言ではないのです。

そこで登場したのが、2社間ファクタリングです。

2社間ファクタリングのメリットは?

売掛先企業にバレずに利用できる

2社間ファクタリングの場合はファクタリング契約が申込企業とファクタリング会社の間でのみ完結するため、売掛先企業にはバレずに利用できます。

2社間ファクタリングの場合、売掛金の振込先を変更しないので売掛債権の決済金は一旦申込企業の口座に入金されます。これを遅滞なくファクタリング会社の口座に送金する必要があるのです。そのため、2社間ファクタリングの契約の中には「業務委託契約」も含まれます。(売掛金の回収業務委託)

資金化が早い

申込企業とファクタリング会社の2社で契約が完結するため、取引先の承諾を得る必要がなく、審査に通ればすぐに資金を振り込んでもらえます。ファクタリング会社によって異なりますが、最短即日で入金してくれる会社もあるほどです。

2社間ファクタリングのデメリットは?

手数料が高い

これは大きなデメリットのひとつです。

2社間ファクタリングは資金化が早く、取引先にもバレずに利用できるというメリットを利用者に享受する分、ファクタリング会社が背負うリスクも増えます。

業界相場でいうと、10~20%が妥当なところでしょうか。

ファクタリング会社が背負うリスクは、「買い取った売掛債権を直接回収できない」ことです。

一旦、申込企業の口座入金されるため、申込企業が使いこんでしまったりファクタリング会社に送金しなかったりというリスクが発生するのです。

このような資金の持ち逃げについては、売掛先企業から申込企業の口座を経てファクタリング会社へ入金される形態である2社間ファクタリングを利用した場合に起こるものです。

要するに、申込企業は「入ってきた売掛金を遅滞なくファクタリング会社に送金する」義務が発生するんですが、稀に、これをせずに使い込んでしまう企業がいます。

しかし、ファクタリング会社にはこの事態を防止する方法がなく、利用者の善意に頼る他ないのです。

ファクタリング会社にとって、資金が回収できないのは最大のリスクなので、その分手数料が高くなるというわけです。

さらに費用が発生する場合もある

2社間ファクタリングの場合、「二重譲渡」というリスクも発生しかねません。二重譲渡は、同一の売掛債権を別々のファクタリング会社に売却して資金を得る行為です。この場合、売掛債権は1つしか存在しないにも関わらず、2社のファクタリング会社が同じ債権を買い取ってしまっているので、どちらか一方は全く資金を回収できないという状況に陥ります。

これを防ぐために「債権譲渡登記」を行います。これは、売掛債権が誰の所有なのかを明確にする手段であり、公的なものです。債権譲渡登記は必須ではありませんが、二重譲渡を防ぐために申込企業負担で登記をするのです。それにかかる司法書士費用なども含め、大体5~7万円が相場といったところでしょうか。

2社間ファクタリングの場合、こういった追加の費用も必要になるのです。

3社間ファクタリングとは?

3社間ファクタリングとは、申込企業、ファクタリング会社、売掛先企業の3社間で契約されるファクタリングです。

申込企業と売掛先企業との間に発生した債権を、3社の合意のもとファクタリング会社に譲渡して契約を進めます。契約に売掛先企業も同席するため、3社間ファクタリングの利用には売掛先企業の同意が必須です。

3社間ファクタリングのメリットは?

審査が通りやすい

売掛先企業も含めて契約を行うので、売掛先企業の同意が得られて特に問題がなければ審査は通過します。売掛先企業が、ファクタリングの利用と自身の会社も審査にかけられることを了承したことになり、決済ができなければ自身の信用に関わってきますからね。

手数料が安い

3社間ファクタリングの場合、手数料の相場は大体2~8%程度です。

ファクタリング会社はリスクによって手数料率を決定します。3社間ファクタリングの場合、買い取った売掛債権の代金を直接売掛先企業から受け取れるため、大きなリスクと言えば「売掛先企業の倒産」でしょうか。

後程説明する、2社間ファクタリングと比べてリスクが軽減されているので、手数料が安いというわけです。

3社間ファクタリングのデメリットは?

売掛先企業の同意が必要

契約に売掛先企業も同席する必要があるため、売掛先企業の同意が必須です。

でも、申込企業は「融資じゃなくてファクタリングを使うほど資金繰りが厳しいのか」と思われてしまうかも、という葛藤が生まれます。(これは日本人の周りの目を気にする性格が関係していると私は思っているんですが。)

さらに売掛先企業にとっても自身の信用力が審査の対象になるため、変なプライドが働いてしまうことも、あります。

時間がかかる

3社の同意が必要+3社間で契約(署名捺印)が必要、となるのでどうしても時間がかかります。すぐに資金が必要な場合3社間ファクタリングを利用するのは非効率でしょう。

ファクタリングが怖い、危険と思われる理由

先にも言ったように、ファクタリングは欧米では当たり前のように利用されている資金調達方法です。しかし、なぜ日本ではそれほど普及していないんでしょうか。

それは、「規則を重んじる日本人の性格」です。

規則があれば、自分を律し自分を守れます。しかし、ファクタリングはこれと言った規則はありません。つまり、解釈の仕方ひとつで良くも悪くも使えてしまうということです。

実際にファクタリングを装った闇金業者が逮捕された事例もあるので、それも相まっているのでしょう。

怪しいと思ってしまう気持ちはとてもよくわかります。でも、利用してみた私からすると、ファクタリングはものすごく便利なサービスだと思います。優良な企業を選べる眼を持ちましょう。

と。ここまで、ファクタリングのことについていろいろ紹介してきましたが、百聞は一見に如かず。

思い切って2社利用してみました。

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各社の契約までの流れについては、別の記事で詳しく紹介しているので、読んでみてください。

そして、今回の利用で分かった審査のポイントについていくつか紹介していきます。

一般的な審査の基準とは?

審査の基準は主に3点あげられます。

売掛金が存在しているか?

売掛金が本当に存在するものかどうかはファクタリング会社にとって重要なポイントです。もし架空の売掛金を買い取ってしまった場合、回収はほぼ不可能です。売掛先と結託して請求書偽造を行う会社も存在する世の中、この判断は常に厳しく見られています。

売掛先との信頼関係

売掛先と利用会社との関係性も重要なポイントです。

長年の取引先としてお互いに付き合いがある相手なら、決済が滞ることはほぼないと判断しているようです。3社間取引の場合はさらに重要視されるようです。3社間取引の場合は、完全に売掛債権の振込口座をファクタリング会社に変更してしまうため、売掛先の状況や取引先との関係性は外せません。

売掛先企業の状況

ファクタリングでは、売掛先企業の財務状況がとっても重要です。ファクタリング会社にとって、買い取った売掛債権がちゃんと決済されるかどうかが最も重要なので、利用会社の信用情報よりも売掛先企業の信用情報を重視します。

これが、「ファクタリングの審査は融資審査よりも緩い」と言われる一つの理由なのです。

ファクタリングを利用する時のポイントは!

ファクタリングに売却依頼する時は、信用力の高い会社の債権を選ぶ

⇒3つの点を見てわかるように、ファクタリングは利用会社よりも売掛先企業の情報が重要になるということです。

電話でのヒアリング審査は利用者側も見極めるチャンス

⇒非対面(クラウドファクタリング)の場合は特に、担当者と直接話をするのはこのタイミングしかありません。(問い合わせをすれば別ですが。)

担当者の親切さや親身さなどを判断するのも大事なポイントです。利用会社は審査される側ですが、こちらも利用する側として判断してください。

通帳コピーは売掛先企業との取引実績を確認している

⇒審査の段階で、約1年分の通帳コピーを要求されます。

これは買取依頼をされた銘柄の企業と毎月取引があり、ちゃんと決済されているかを見ているのです。

つまり、新規取引先や一発だけの大口取引の売掛債権は審査に通りにくいと考えてもいいと思います。

税金に関する書類は、滞納がないか確認している

⇒税金滞納があり、万が一、利用会社が倒産した時真っ先に充当されるのが税金だからです。ファクタリング会社は、2社間ファクタリングの契約上、買い取った売掛債権の回収を利用会社に委託します。

しかし、その間に利用会社が倒産してしまった時、取引先から入金された売掛債権の代金は、ファクタリング会社には支払われず、税金の滞納分に充当されてしまいます。

そうなると、ファクタリング会社にとって回収不能債権となってしまい、回収業務に体力を割かなければいけません。

おわりに

ファクタリングを利用する時の流れとポイントをお伝えしました。

途中で面談が入るファクタリング会社もありますが、おおまかな流れはどこも同じです。ファクタリング会社が審査で見るポイントをしっかりおさえておくことで、スムーズに取引ができると思います。

良い取引となりますように。

参考元:ファクタリングの教科書

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