調剤報酬ファクタリングがある!調剤薬局の資金調達方法

医療に欠かせない業界に調剤薬局があります。

医薬分業が義務化され、医師の処方箋のもと患者の容態と症状から処方箋が適正か判断して薬を提供するのが調剤薬局です。調剤薬局は病院のそばやドラッグストアの中に併設されていることが多く、当たり前のように目にしますよね。

薬は、高額なものが多い上にいつでも調剤できるようにストックを確保しておく必要があります。しかし、見ての通り調剤薬局自体は大きい規模のものは少なく、同時に資金力も大きいものは少ないのが現状です。

でも薬は仕入れなければいけない。

そんな時利用できるのが、調剤報酬ファクタリングです。

今回は調剤報酬ファクタリングについて説明します。

目次

多くの医療機関が実施するファクタリング

ファクタリングは「売掛債権の売買取引」であり、医療機関の売掛債権、つまり診療報酬をファクタリング会社に買い取ってもらい、資金を確保するサービスです。

通常、金融機関から借入をして資金調達をしますよね。経営において、借入を行うのは決して悪いことではなく、むしろ将来利益を生む投資などには積極的に借入を勧めています。しかし、借入を行うにも金融機関の厳しい審査があり、借入契約後にも何年かかけて返済していく義務が発生します。おまけに、決算書の見栄えも悪くなってしまいますね。

 

そこで利用できるのが、ファクタリングです。

ファクタリングは、債権の売買なので契約後に返済が発生することはありません。また、決算書の内容も、資産項目の中の移動(売掛金⇒現金)なので影響はありません。そして、利用審査も金融機関と比べたら緩いです。

 

こうして比べると、ファクタリンってとっても良いサービスですよね。

 

ただし、もちろんデメリットも存在します。

デメリットは、主に「手数料が高い」「悪徳業者が存在する」という点ですね。手数料は、ファクタリング会社がいろんなリスクを背負う分、融資の利息に比べて手数料が高くなります。

ファクタリングの種類によって背負うリスクが変わるので、手数料も変わりますが、2社間取引で10~20%、3社間取引で2~8%が相場です。また、融資の際の利息制限法みたいな規制もないので、これらはファクタリング会社が自由に設定できてしまいます。それを悪用して、ファクタリング会社を装い、実態は闇金業者だったなんてこともあるのです。

これがファクタリングの注意すべきところです。

では、調剤報酬ファクタリングを利用する時の流れとポイントについて説明します。

調剤報酬ファクタリングとは?

調剤薬局では、患者さんから現金で受け取るのは自己負担分の3割です。調剤報酬ファクタリングの対象となるのは、これ以外の部分、つまり7割にあたる社保や国保に申請する部分です。

調剤報酬ファクタリングの場合、3社間取引となり、申込企業とファクタリング会社、社保や国保などの基金での取引となります。

通常、一般企業の3社間取引の場合は取引先にファクタリングの利用がばれてしまうので2社間取引を選択する人が多いのですが、社保や国保の場合は取引状況の悪化にはつながらないのでばれても問題ないですし、国の機関のため契約に素直に応じてくれます。

そのため、診療報酬や調剤報酬を使ったファクタリング会社を利用する医療機関や調剤薬局は多いのです。

調剤報酬ファクタリングの契約の流れ

では、取引の流れはどうなるのでしょうか。簡単に説明すると下のようになります。

  1. ファクタリング会社と契約(レセプト請求したもの)
  2. ファクタリング会社は基金に債権譲渡通知を行い、調剤報酬の振込先をファクタリング会社の口座に変更
  3. 契約から2~3日後にファクタリング会社から調剤薬局に資金入金
  4. 約2か月後、調剤報酬が基金からファクタリング会社に支払われる

 

こんな感じです。

ファクタリング会社に売却できるのは、レセプト請求したものです。大体2か月以内の期間になるでしょう。ファクタリング会社は買い取る際にあまりに長い債権の場合、買取拒否をする可能性があります。

最長でも2か月と考えてください。それをもとに手数料を差し引いた資金が調剤薬局に振り込まれます。その間、ファクタリング会社は基金に債権譲渡通知を行い、ファクタリング契約があったことを知らせます。そして、譲渡された調剤報酬に関しては、ファクタリング会社の口座に振り込むように指示します。(3社間取引)

そして、調剤報酬の期日が到来したら、ファクタリング会社の口座に振り込まれる、という流れです。

この取引では、契約の時点で基金からファクタリング会社に直接振り込まれるように変更するので、ファクタリング会社にとっては、調剤薬局に資金の回収を委託する必要がありません。その分、未回収のリスクを排除することができるのです。

また、ファクタリングでは売掛金がちゃんと決済されるかどうかが審査のポイントになるのですが、調剤報酬に関しては、支払先は国が管轄する基金です。

基金のような公共機関が支払不能になることはほぼゼロなので、さらにファクタリング会社が背負うリスクが減るということです。

つまり、調剤報酬ファクタリングはファクタリング会社にとっても低リスクで提供できるサービスなので、審査が通りやすくなるのです。

調剤報酬ファクタリングの対象はレセプト請求の8割

念頭に置いておかないといけないのが、ファクタリングの対象となるのはレセプト請求の約8割部分ということです。

これは、基金からの返戻や減額査定により、金額が減少することが多々あることを見込んでいるのです。

では、残りの2割はどうなるのかというと、基金からファクタリング会社に調剤報酬の全額が支払われた後、ファクタリング会社から対象とならなかった2割の全額が支払われます。

まとめ

ファクタリングといえば、手数料が高く悪徳業者も多いというイメージがあると思います。しかし、調剤報酬を利用したファクタリングは基金を含めた3社間取引であること、支払先が基金であることにより、手数料は安くなります。

資金調達が素早くでき、手数料は安く調達できるので、効率的に利用するのをおすすめします。

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